コクサイ 国際産業 S&W M29 パワーアップマグナム 6inch 8-3/8inch
国際産業(コクサイ)が1986年に販売を開始した、蓄圧式カートリッジを採用したモデル。
実銃のS&W社の、リボルバー(ハンドガン)、M29に似せた作りのエアガン。
ガスをカートリッジ(薬きょう)内に充填し、カートリッジ後部に備えられたバルブを、実銃と同じようにハンマーによって叩く事によって、バルブを開放する構造を採用している。
実銃と類似性のある撃鉄(撃針)機構を備えており、日本の科捜研により改造されたカートリッジを利用した場合に、22口径の実弾が発射出来ると認定され、実銃と同じ物として扱われる事となりました。
銃刀法 第3条第1項拳銃等に該当
罰則は1年以上、10年以下の懲役(罰金刑が無いので懲役の可能性があります)
所持が疑われた場合、裁判所から簡単に捜査令状が出る大変危険な代物です。
罰則は実銃の所持と同じに扱われ、家宅捜索後に高確率で逮捕、拘留されます。
本物の拳銃と同じ機能を有していると判断されますので、かなり重い罰則、対応を受けます。
こちらの商品が違法であるという判例によって、蓄圧式カートリッジ式の機構を持ち合わせており、実銃と同じような位置(ハンマーの先端)からカートリッジ後端にあるバルブを叩く方式を採用したモデルは違法性があるという認識となったようです。
本商品の発売が禁止された後に、同社からは安全な仕様のM29が発売されており、こちらは合法品で所持が認められております。
警察機関からは、M29に関する詳細な情報は開示されておらず、付属部品が欠品している物を手にした場合に、合法品と違法品との区別が極めて難しくなっています。
他社からも判別が難しい商品が多く出回っている事も含めると、違法な事を知らずに所持されている方が多く、専門店でも稀に誤って取り扱いをしてしまうほどの面倒な代物です。
万が一、コクサイM29パワーアップマグナムと思わしき商品を所持していた場合、以下の画像を確認して、違法な商品を所持していないかどうか確認をして下さい。
※画像は過去(2013年10月頃)にインターネットオークションで細部の詳細が掲載された物を無断で資料用として保存した物となります。出品者は恐らく家宅捜査をされた事でしょう。
箱が特徴的で、ミラクルカートリッジの記載があります。
グリーンのカートリッジホルダーが付属しております。
本体はグリップ(持ち手)部分がプラスチックで、木製に模した作りとなっています。
フレーム(ボディ)はオールシルバー色で、高級感は見受けられません。
素材はABS樹脂で構成されており、とても玩具らしい作りに見えます。
カートリッジです。
カートリッジ後端はバルブとなっており、棒で軽く押せばバルブが開放されます。
ガスが入っている場合は、カートリッジ先端からガスが抜ける仕組みとなっています。
カートリッジの内部画像です。
先端にBB弾を入れる空間があり、その中にガス注入口があります。
画像のようにネジを回すと金色の実銃で言う、弾頭の箇所が外れる仕組みとなっています。
側面の画像です。
ぱっと見ると、合法品として再発売されたモデルや他社のS&W M29の同型モデルと見分けがつきません。
問題となるハンマー、撃鉄(撃針)部分です。
こちらの撃鉄(撃針)が、カートリッジのバルブに直接当たる仕組みとなっており、ここが違法とされています。
シルバーのボディに、撃鉄(撃針)の箇所とトリガー(引き金)が黒くなっているのが特徴的です。
側面からシリンダーを見た図です。
シリンダー(回転するパーツ)の先端部分が狭められておらず、貫通した状態となっているのが特徴です。
モデルガンとして同社からM29が発売されていますが、シリンダーは貫通しておらず、弾が入る箇所にスリーブ(実弾が入らないようにする障害物)が入っています。
一番、判別で特徴的となるのが、シリンダーをスイングアウト(開放)した時です。
撃鉄(撃針)が落ちた時に、撃鉄(撃針)がカートリッジのお尻を叩くような仕組みになっているかで判別が出来ます。
同社のモデルガンも似たような構造になっているので判別が難しいです。
画像資料が無く少し不親切ですが、この仕組みのままで銃身側が完全に貫通している(内部に銃身がもう一本通っていて、シリンダーをスイングアウトして銃身を覗くと、綺麗な円形上の貫通穴が作られている場合は、高確率でM29パワーアップマグナム品となります。
また、グリップ(持ち手)の底部にガス注入口が無い事も特徴です。
改良型では、カートリッジにガスを注入する方式から、銃本体にガスを充填する方式に変更となりました。
側面のマークです。
この箇所にコクサイというメーカーの記述が打刻されています。
マルシン、MGCといった刻印が打刻されていた場合は違法なM29パワーアップマグナムでは無い可能性が高いです。
以下に、紛らわしい代表例としてコクサイ製のM629を紹介します。
カラーリング、グリップの色合いなど、パッと見るとなかなか判別がし辛いです。
細かく見れば形状が異なっていたり、ハンマーやトリガーがシルバー色であったり、カートリッジの色が違ったりと区別が出来ますが、誤解するケースも十分考えられるほどの類似具合です。
動画ではリアルカート仕様にしてしまっている為、尚更厄介な状態となっています。
通常のカートリッジはこちらです。
誤解するケースの一例としては、パッケージやカートリッジが無い状態で、違法品を入手した際に、パッと見た形がこちらのM629 に似ていたり、コクサイ製のモデルガンのM29に酷似しているので、うっかり見過ごしてそのまま所有してしまうといったケースが考えられます。
特にコクサイ製のM29のモデルガンは銃身が貫通していないという点以外では、発売された時期によってはほとんど類似した外見となっているので性質が悪いです。
最後に判別方法のおさらいです。
1.ABS樹脂でフレームが作られている
2.シルバーの色である
3.シリンダーが貫通している
4.銃身が貫通している
5.グリップの底部にガス注入口が無い
6.ハンマーがカートリッジの後端を叩く仕組みとなっている
7.ハンマー、トリガーが黒染めである
8.カートリッジにガスを充填する仕組みである
以上の項目を確認して、該当箇所が多かった場合は、念のため最寄の警察署などで相談してみて下さい。
安い値段で流通していた事もあり、色などは改造されて変わっている事もあります。
このコンテンツでは、銃刀法に違反しない事を優先し、一部の画像をウェブ上から引用しております。
営利を目的とした内容ではございませんが、不都合があった場合は問い合わせフォームよりお申し出下さいませ。
当コンテンツは犯罪を抑止する、防止する目的で設けております。
多くの方に危険な情報をしっかりと覚えて頂き、危ない事をしない、違法な物を所持しない事を広めていきたいと考えています。
違法品を所持している事が判明したら、すぐに警察に提出しましょう
万が一、違法な商品を所持していた場合は、即座に最寄の警察にご相談下さい。
自ら違法品を提出した場合には、自首減免既定が適用され、必ずその刑が減軽又は免除されます。
玩具銃の禁制品においては、他に悪い事をしていない限り、刑が免除されますので不安にならずに警察へご相談下さい。
コクサイ製のM29パワーアップマグナムは違法品ではありますが、禁制品の対象外のパーツがございます。
グリップ
カートリッジ
サイト類
箱
説明書類
これらのパーツは単純所持が認められており、所有、販売を行っても罰せられる事はありません。
ただし、警察の心証は良くなりませんので、専用部品のカートリッジは一緒に提出する事をお勧めいたします。
警察への提出について何か解らない事があれば、遠慮無く問い合わせフォームよりお申し出下さいませ。悪意のある相談で無い限りは、可能な範囲でご協力いたします。
禁制品・銃刀法情報
こちらのコーナーは、発売が禁止されたモデルの説明と、細かい銃刀法の情報を掲載しております。犯罪を抑止する目的で設置したコンテンツであり、犯罪を助長するような意図した内容ではございません。
トイガンは遊戯銃、玩具銃、模擬銃というカテゴリーに分類され、日本国の法律に基づいて細かい規約が明記されており、その法律に抵触しないように、安全な運用を心がけて使用しなければなりません。
近年のサバイバルゲームブームの効果もあって、若年層を中心にエアガン・モデルガンに対して興味を持たれる方が急増しております。興味を持たれる事は業界の活性化に繋がり良い事ですが、反面で銃刀法に対しての知識が乏しい状態でエアガン・モデルガンを購入される方が多く見受けられるようになりました。
弊社では、これらの問題に対して、出来る限り多くの方がより安全なエアガン・モデルガンの取り扱いが出来るように銃刀法のコンテンツを設けました。
法律で曖昧な表現がなされている部分があり、必ずしも100%正しい内容をお伝え出来ているか解りませんが、記述された内容に近づいた構造や作りにすればするほど、逮捕のリスクが生じると捉えて頂ければ幸いです。
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危険な物を持たない、持たせない、教えない
弊社では、法令で規制された内容から、より一歩進んだ安全対策への試みや、危機意識を持つ事を目標としており、お客様と共に安全で楽しいトイガンライフを過ごす事が出来るように日々、努力を積み重ねております。危険な物を持たない、持たせない、教えないの3原則を徹底しております。
現在、インターネットの普及によりネットオークション等で模造拳銃、準空気銃に該当する商品が数多く取引されており、警察の取り締まりが追いつかない状況となっております。
弊社としては、銃刀法に抵触する物を無知、無意識であっても、第三者の手に渡す事は事前に阻止したいと考えております。